猫の予防について
猫の予防としては
①混合ワクチン ②ノミ・ダニ等寄生虫の予防 などがあります。
○混合ワクチン
猫の場合、現在3種~5種までの混合ワクチンがあります。
3種混合ワクチンには猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の予防ワクチンで、4種の場合はこれに猫白血病のワクチンが、また5種の場合はさらにクラミジア感染症のワクチンが追加されています。
当院では3種と4種の混合ワクチンを用意しております。
基本的には3種混合ワクチンをすすめております。
接種の予定は、生後9週齢以上で1回目を、その3週間後に2回目の追加接種をしてあげてください。その後は年1回の追加接種をすすめております。
○ ノミ・ダニ等寄生虫の予防
ノミの寄生は外に散歩に行く猫に寄生が多く見られます。
しかしながら完全室内飼育の猫でも犬と同居している場合、庭に野良猫等がよく出入りする場合には、同居している犬や飼い主の服や靴等にノミの卵や成虫がついて、猫に寄生する例もあります。
症状は体のかゆみです。
場合によってはノミの唾液などによるアレルギー皮膚炎を起こすこともあります。
ノミは、一般的に尾の付け根あたりに多く寄生しますので、体をかゆがる場合には背中から尾のあたりの毛を分けて地肌にノミやノミの糞などがないか確認してみるといいでしょう。
またノミは瓜実条虫という腸に寄生する寄生虫を媒介することもありますので、ノミを見つけたら早めに退治することが大事ですし、事前に予防しておくのがベストだと思います。
当院でのノミやマダニの予防薬には、背中に垂らすタイプを使用しています。
一度の滴下でノミに対して1ヶ月の予防効果があります。
皮膚炎などを起こす前に早めの対策を取ってあげましょう。
当院近辺では外に出る猫や野良猫に他の寄生虫も時々見られます。
外に出る猫の中には、カエルやトカゲなどをつかまえたり食べたりすることにより、マンソン裂頭条虫という腸内の寄生虫がつくことがあります。
外出する猫、また色々な動物を捕まえてくる猫は定期的な検便をうけることをおすすめします。