フェレットの予防について
フェレットでおすすめしている予防は、
①ジステンパーワクチン ②フィラリア予防 などがあります。
○ジステンパーワクチン
フェレットの場合、犬ジステンパーに感染する可能性がありますのでジステンパーに対するワクチンをすすめております。
しかしながら日本国内にはフェレッ ト用としてのワクチンが販売されていないため、犬用のワクチンを代用して接種しているのが現状です。
そのため、適用外の使用ということをご理解いただいた 上での接種となりますのでご了承ください。
現在フェレットには犬2種混合ワクチンを使用しております。
1回は生後1ヶ月頃に繁殖場(ファーム)にて接種されていることが多いです。
1回目の接種の1ヶ月後に2回目を、さらに1ヶ月後に3回目を接種し、その後は年1回の追加接種をすすめております。
○ フィラリア予防
フィラリア症も基本的には犬科の病気ですが、フェレットもフィラリアに感染します。
そのためジステンパーワクチンと同様に予防をすすめています。
フィラリアとは蚊が媒介する寄生虫です。心臓や肺の血管に寄生することにより、血液の流れが悪くなり、様々な臓器に障害が出ます。
場合によっては死に至ることもある病気です。
予防法としては月1回予防薬を飲ませていきます。
当院の地域では5月~11月が予防期間です。
基本的な症状は犬と同じで、咳が出る、元気・食欲が落ちてきた、などがあります。ただし、フェレットの心臓自体が犬に比べ小さいことなどもあり、フィラリ アが完全な成虫になる前に症状がでてくることも起こりえます。
また、感染しているかの検査も現在でている犬の検査キットなどでは正確な判定ができないこと もあるため、診断も難しい場合があります。
フィラリア症は感染すると治療が難しい病気ですので、是非とも予防してあげてください。